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2.5D|その他|Jw_cad
透視図、鳥瞰図、アイソメ図をワイヤーフレームで作図する

平面図には高さを設定し、立面図には奥行と立上げる位置を設定して立体図にする。
ただし、日影図用に作成したデータは、この2.5D機能で扱えるが、2.5D用に作成したデータで日影図を作成することはできない。
また、ワイヤーフレームによる立体図なので隠線処理は行えない。
高さ指定の直方体の作図
平面の長方形に高さを指定して直方体を作図する。
- [矩形]コマンドで、1辺10m(10,000mm)の長方形を作図しておく。
- 2.5D]コマンドを選択する。
- コントロールバー[高さ・奥行]入力ボックスに[5 , 0]を入力する。
- コントロールバーの単位表示が[ [mm] ]になっている場合は、そのボタンを左クリック(L)して表示を[(m)]に切替える。
- コントロールバー[高さ・奥行]入力ボックスでは計算式も使用できる。
- 作図してある長方形の1辺を左クリック(L)で指示すると、指示した位置に近い方の端部に高さが設定され、高さ数値の文字が作図される。
このように、1カ所に高さが設定されると、同一レイヤの同じ位置の他の線の端部にも同じ高さが設定されたことになる。- 作図される高さの文字の大きさは、メニュー[設定]→[基本設定]コマンドを選択して表示される基本設定のダイアログの「文字」タブで変更できる。
- 高さが未設定の他の線の端部を左クリック(L)で指示する。
- 高さが設定されている線の端部を右クリック(R)で指示すると、指示した位置の高さが取得され、コントロールバー[高さ・奥行]入力ボックスに代入される。
- 高さが設定されている線の端部を左ダブルクリック(LL)で指示すると、指示した位置の高さが消去される。
- コントロールバー[透視図][鳥敢図][アイソメ]を左クリック(L)して、立体図を表示する。
- 透視図、鳥瞰図、アイソメ図が表示されると、コントロールバーの表示が切替わる。
選択した立体図の種類により視点位置などが指定できるので、必要に応じて設定する。
透視図、鳥瞰図

- [作図]
- 書込みレイヤを2.5Dデータのないレイヤに変更し、コントロールバー [作図]を左クリック(L)すると、現在表示されている図形がその形で書き込みレイヤに書き込まれる。
- [DXF出力]
- 左クリック(L)すると、ファイル名指定のダイアログが表示される。
ファイル名を指定すると現在表示されている図形が3DデータでDXF出力される。
- [左][右][上][下][前][後]
- 左クリック(L)すると、視点位置が変更されて立体図が表示され、視点位置がステータスバーに左右角度、上下位置、前後位置の順で数値で表示される。
この時、左右角度は右回転がプラス値、上下位置は上方向がプラス値、前後位置は後方向(手前)がマイナス値で表示される。
したがって、前後位置がプラス値で表示されている時は、視点が建物を通過している状態になる。
- [回転角間隔,移動間隔]入力ボックス
- 左右回転角間隔と上下前後移動間隔を半角カンマ「,」区切りで指定する。
- [面固定]
- チェックが外れている場合(投影面が移動)は、視点から立体図形までの距離に比例して投影面が移動する。
視点を前後した時に立体図の大きさが変化するので、近づいたり遠ざかったりする感覚が得られる。
チェックを入れると投影面が固定になり距離に関係なく立体図は同じ大きさで表示される。
ただし、視点から立体図形までの距離が建物の最大幅(鳥瞰図の場合は最大幅と最大高さの大きい方)の約2倍以下に近づくと、距離に比例して立体図の大きさが変わる。
面移動と面固定とでは視点位置が同じであっても視点から投影面までの距離が異なるので立体図の形状も異なる。
- [初期値]
- 左クリック(L)すると視点位置が初期値に戻る。
視点位置の初期値は、角度が[-45度]、水平位置が透視図、鳥瞰図ともに用紙縦寸法の約2倍の距離になり、高さ位置は透視図が2m、鳥瞰図が水平位置と同じ数値になる。
アイソメ図

- [作図]
- 書込みレイヤを2.5Dデータのないレイヤに変更し、コントロールバー [作図]を左クリック(L)すると、現在表示されている図形がその形で書き込みレイヤに書き込まれる。
- [DXF出力]
- 左クリック(L)すると、ファイル名指定のダイアログが表示される。
ファイル名を指定すると現在表示されている図形が3DデータでDXF出力される。
- [左][右][上][下]
- 左クリック(L)すると、視点位置の角度が変更されて立体図が表示され、視点位置がステータスバーに左右角度、上下角度の順で数値で表示される。
この時、左右角度は右回転がプラス値、上下角度は上方向がプラス値で表示される。
- [回転角間隔,移動間隔]入力ボックス
- 透視図、鳥瞰図と同じ方法で設定できるが、アイソメ図では上下の移動も回転角間隔になり、移動間隔は無視される。
- [等角]
- 左クリック(L)すると、回転角が「45°」、上下角が「35.264°(≒atan( 1/√2 )」の等角のアイソメ図になる。
- [0 , 0]
- 左クリック(L)すると、回転角が「0°」、上下角が「0°」のアイソメ図になる。
立面の作図
長方形に奥行を指定して、立面の壁と窓を作図する。
- [矩形]コマンドで、横10m(10000mm)、縦20m(20000mm)の長方形の壁面を作図し、その長方形の内部に1辺 2m(2000mm)の長方形を8つ(2×4)作図して窓を配置する。
- この時の書込みレイヤは前項で作図したの直方体と立体図とは別のレイヤに変更する。
- レイヤを立面と同じにして、線色を「5」、線種を「補助線」にする。
- [線]コマンドで、立上げ位置の水平線を1本作図する。
- [点]コマンドで、【3】で作図した水平線(補助線)の左端に色番号「5」の実点を作図し、【1】で作図した壁面の左下に色番号「6」の実点を作図する。
- 窓の奥行として、コントロールバー[高さ・奥行]入力ボックスに[0.2 , 0]を入力する。
- 作図してある長方形と同じレイヤにして窓になる長方形の1辺を左クリック(L)で指示すると、指示した位置に近い方の端部に奥行が設定されその文字が作図される。
このように1カ所に奥行が設定されると、同一レイヤの同じ位置の他の線の端部にも同じ奥行が設定される。 - 奥行が未設定な他の窓になる線の端部を左クリック(L)で指示し、立体図の表示と作成を行う。